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「このくず鉄を売ったらもっと利益になるはずだ」。2021年8月、お盆の夏休み期間。6月末に会長の永守重信から最高経営責任者(CEO)を引き継いだ社長、関潤の姿はメキシコ北部チワワ州にある同社の車載モーター工場にあった。半導体不足による顧客の自動車メーカーの減産が直撃。操業が落ち込み、採算改善が急務だった。トップダウンで成長を続けてきた日本電産。いつもなら永守が陣頭指揮で収拾を図る場面だ。新型コ
「僕のやり方を完璧に学ぶには3年はかかる」。日本電産会長の永守重信は最高経営責任者(CEO)の職を社長の関潤に渡した後もM&A(合併・買収)は自身の仕事と位置づける。66件の買収企業を立て直した「負け知らず」の手法は、手腕を評価する関といえども一朝一夕には体得できない。滋賀県栗東市の三菱重工工作機械(現日本電産マシンツール)本社。買収手続きが完了した8月2日の午前10時、永守がやってき
京都市中心部から西へ車で15分。京都先端科学大学の真新しいキャンパスが姿をみせる。運営法人の理事長は日本電産会長の永守重信。来春、このキャンパスに第2、第3の「永守」とも呼べる人材を育成するビジネススクールが開校する。9月29日、京都市内のホテル。60人ほどの京都の財界人らを前に永守は「リーダーとして会社をどう成長させるかを教える」と語った。永守が狙うのは自身のような技術者出身の経営者の育成。
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