竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編【電子書籍】[ 上田秀人 ] 価格: 902 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 幕末の仙台藩に微禄藩士の末子に生まれた玉虫左太夫。向学の思い断ちがたく、妻に先立たれたのを機に、娘を残して江戸に出奔する。儒学者林復斎の下男になると、向学心を認められて学問の機会に恵まれた。時の最高学府である昌平坂学問所の入校を許されると、すぐに頭角を現して塾長になる。そこから国学で全国的に尊敬を集め、仙台藩でも教えている大槻磐渓との知遇を得ることができた。 黒船が来航し、天下は揺れていた。玉虫は大槻から仙台藩の先達、林子平が著わした禁書「海国兵談」を読むことが許された。玉虫は強い衝撃を受け、林復斎の推薦を得ると蝦夷まで探索して、北方の実情を己の目で見る。列強が迫るなか日本はどうあるべきか考え、次はアメリカを直接見聞したい欲求が生れる。ちょうど日米修好条約の批准のた