[服制の成立] ●縄文式文化の時代 ●弥生時代 ●古墳時代 ●推古・飛鳥時代 ●奈良時代 [和様の創製] ●平安時代 [武装の伸展] ●鎌倉時代 ●室町時代 ●安土・桃山時代 [小袖の完成] ●江戸時代 [洋風の摂取] ●明治・大正・昭和時代 ●昭和時代前期 江戸時代には、大名も小道服にかえて十徳を用いたこともあり、烏帽子・指貫を併せ用た肖像もあり、茶坊主頭[がしら]は十徳・長袴、茶坊主は十徳・着流しが普通であった。利休の像は道服をつけているが、時代が下がると道服は正装に、十徳は略装とし、やがて十徳が茶道の人たちの正装となったと思われる。また江戸時代には医師も十徳が普通であり、これら公家にあらず、武士・農民・町人に非ざる学問・技芸を事とする、いわゆる文化人は、広袖の人とも呼ばれ、この十徳を用いたものである。また公武家・町人といえども、隠退してその道を離れ、文化人として生きた人たちも、この十