スマホやスティック掃除機、LEDライト、ゲーム機など、家の中を見回すと、乾電池や充電池を使う機器が実に多い。近年は、改良型のニッケル水素充電池や用途別のアルカリ乾電池なども登場していて、その種類も豊富だ。家電製品で電池を使う機会が増えた今、現状を知って、正しい選び方と使い方を身につけよう! 電池の歴史と種類 環境への配慮に主眼。使い勝手の改良も進む 電池が発明されたのは、今から200年以上も前の1800年のこと。発明者の名前を採って「ボルタ電池」と呼ばれる。それから1世紀を経た1900年には、乾電池、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム(ニカド)蓄電池、ニッケル鉄蓄電池が発明/試作され、現在の乾電池・充電池の原型が完成している。 とはいえ、現代に通じる基本形が登場するのは20世紀半ば以降のことで、1963年の高性能マンガン乾電池、1964年のアルカリ乾電池とニカド蓄電池の国内生産スタートがその端緒