林真理子 著『小説8050』を読了 人間性と経済問題について深く考えさせられた小説だった 私は林真理子さんがあまり得意ではない。 インタビューなどを拝見して「この人とは肌が合わないな」と思うこともあった。 林さんの小説はとても売れているというのは知ってはいたが、私はずっと通り過ぎてきた。 今回初めて彼女の本を手にしたのは「8050」のワードが気になったからで、 その問題を林さんがどう解釈し、料理し、社会に提示するかに興味を抱いた。 一気に読めた、がしかし・・・ サクサクと読めるところが素晴らしいと思った。 だがしかし、解せないというか腑に落ちないいくつか浮かび上がる。 違和感のひとつに、家族の人間性というか、変わり身に早さにあった。 父親は息子の引きこもりの原因がわかると猪突猛進する 母親はその行動力についてはいけずに非難ばかり言う 姉は自分は弟の被害者、迷惑だとしか考えられずにいる。 そ