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森功の検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 「行為」は美学にとって真っ当な主題と言えるのか - obakeweb

    7月27日土曜日に大妻女子大学で、「美と行為」をテーマにした公開ワークショップに登壇します。 6月はじめの勉強会で、「美的行為論の論文を書いている」と森さんにお話したところ、5人も登壇者が集まり、難波さんにおしゃれポスターを用意していただき、あれよあれよと大規模なワークショップに発展しました。ありがとうございます、とても楽しみです。 自分は「美しくする、美しくやる:なにが行為を美的行為にするのか」と題して話す予定です。要旨はこんな感じ。(他の方の要旨は上の森さんのブログにあります。) なにが行為一般から美的行為を線引きするのか。本発表は、美的なものと形式の概念を結びつける古典的見解に基づき、美的行為を特徴づける。(1)行為の対象、(2)感性の行使、(3)美的評価からの動機づけが、いずれも美的行為をうまく線引きできないことは、興味深く、独特な仕方で美的と言える行為などないことを示しているよう

      「行為」は美学にとって真っ当な主題と言えるのか - obakeweb
    • ディッキーの「アートワールド」について|obakeweb

      いわゆる芸術の制度説(制度的定義)の提唱者として挙げられがちなアーサー・C・ダントーとジョージ・ディッキーのうち、ダントーのほうは明確に誤読で、本人が公式に否定している。「制度」をどう理解するにせよ、ダントーは芸術制度の存在を持ち出して、芸術作品であるという地位を説明したわけではない。ダントーの立場については最近高田さんが改めてまとめてくださったので、そちらを参照。 そういえばディッキーの制度説について読み漁っていた時期があり、分かったことのいくつかは日記にポツポツ書いていたのだが、この機にまとめてみようと思う。要点だけ先に述べるならば、しばしば誤ってダントーに帰属される「アートワールド論」、すなわち〈あるものが芸術作品かどうかはアートワールド=美術界隈のみんなで決めている〉という見解は、ディッキーのものですらない。そういう考えを「制度説」に期待するならば、ダントーどころかディッキーも「制

        ディッキーの「アートワールド」について|obakeweb
      • 他人の土地の所有者になりきる、地面師という闇(1) - ある人のFIRE日記

        少し前に、一冊の本を読んだ。 「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」森功著 社会の裏側で跋扈している「地面師」という詐欺集団をテーマにしたノンフィクションの本。 地面師というと、2017年に発生した「積水ハウス地面師詐欺事件」が有名だ。 積水ハウスという大企業が、地面師詐欺で55億円も騙し取られた。そのインパクトは大きく、当時は色々と報道されていた。 私もその事件自体は耳にはしていた。だけど、「地面師」というものがどういうものなのか、その詳細は知らなかった。 地面師は、まずターゲットになりそうな土地を探すことから始める。 再開発等で高く売れそうな土地、かつ、その土地の所有者がたとえば高齢者で、しっかりと管理ができていない土地を探す。 そしてその土地の偽の所有者を仕立て上げるのだ。 所有者役をする人、その人の偽の証明書を用意する人、それらの人たちを裏で指図する人。地面師集団は多くの役

          他人の土地の所有者になりきる、地面師という闇(1) - ある人のFIRE日記
        • 「国鉄改革の立役者」葛西が政界を牛耳る「国士」にまでなれたワケ…停滞期にあった東海道新幹線を大躍進させた驚異の手腕とは(森 功)

          安倍元首相が国士と賞賛した葛西敬之が死の床についた。政界と密接に関わり、国鉄の民営化や晩年ではリニア事業の推進に心血を注ぎ、日本のインフラに貢献してきた。また、安倍を初めとする政治家たちと親交を深め、10年以上も中心となって日本を「事実上」動かしてきた。 本連載では、類まれなる愛国者であった葛西敬之の生涯を振り返り、日本を裏で操ってきたフィクサーの知られざる素顔を『国商』(森功著)から一部抜粋して紹介する。 『国商』連載第34回 『「近所のプール指導員が孫に無理矢理…」「プロパンガスの周辺にマッチが…」労働組合と対立する陰でJRの社長家族に忍び寄る恐怖の影』より続く 「一本足打法」のワケ JR東海は民営化以降、「一本足打法」と呼ばれるように新幹線の事業収入に支えられてきた。現在、名古屋や静岡地区の都市圏を中心とする12の在来線を運営しているが、事業そのものが新幹線の運営会社という色合いが濃

            「国鉄改革の立役者」葛西が政界を牛耳る「国士」にまでなれたワケ…停滞期にあった東海道新幹線を大躍進させた驚異の手腕とは(森 功)
          • JR東日本にも運輸省にもナイショで…品川に「新幹線駅」を作りたかった葛西敬之のハチャメチャすぎる「行動」(森 功)

            安倍元首相が国士と賞賛した葛西敬之が死の床についた。政界と密接に関わり、国鉄の民営化や晩年ではリニア事業の推進に心血を注ぎ、日本のインフラに貢献してきた。また、安倍を初めとする政治家たちと親交を深め、10年以上も中心となって日本を「事実上」動かしてきた。 本連載では、類まれなる愛国者であった葛西敬之の生涯を振り返り、日本を裏で操ってきたフィクサーの知られざる素顔を『国商』(森功著)から一部抜粋して紹介する。 『国商』連載第38回 『政府から3600億円の要求!?…念願の「社長」になった直後に葛西敬之が直面したヤバすぎる「債務問題」』より続く 航空業界への対抗意識 葛西は航空業界に対抗し、東海道新幹線をブラッシュアップした。もっとも新幹線の本数は、大して増えなかった。のぞみ、ひかり、こだまを合わせたすべての東海道新幹線の1日あたり走行数は、のぞみが走り出した92年の276本から95年が271

              JR東日本にも運輸省にもナイショで…品川に「新幹線駅」を作りたかった葛西敬之のハチャメチャすぎる「行動」(森 功)
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