アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する人型兵器「モビルスーツ」のプラモデル(ガンプラ)の品薄が続いている。製造・販売するバンダイスピリッツはここ数年、年10%の目標を掲げて生産能力増強を続けてきたが、需要増に追いつかず、社会問題化した1980年代以来ともいえる深刻な状況だ。背景には79年の放映開始以来、次々と新たな映像作品が登場し、幅広い世代のファンを獲得してきたことがある。海外での需要増や転売の横行が品薄に拍車をかける。新しい工場が今年度内に稼働する予定で、品薄解消が期待される。 製造会社「大変なご迷惑」「問屋にガンプラを頼んでも、10分の1とか2しか入荷できない。特に人気の商品は全然、入らなくなっちゃった」。東京都内の模型店経営者はこう打ち明ける。 50年以上、地元の模型ファンに愛されてきた店の中には、今は生産されていない「レア」な商品を含め、戦車や自動車、電車などのプラモデルが整然と並