中国は強力な深海ケーブル切断装置を開発したと明らかにした。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報じた。こうした装置の保有を公表したのは世界で中国が初めてだという。 小型ながら通信回線も切断可能な同装置は水深最大4000メートルまで作動可能で、中国の高性能有人・無人潜水艇での使用を想定して設計されている。2月24日に中国の機械工学学術誌に掲載された査読付き論文を引用してSCMPが伝えた。 海底ケーブルは世界の各国・地域が緊張の高まりや紛争に直面した際に攻撃されやすい弱点の一つに浮上している。 SCMPによると、中国船舶科学研究センター(CSSRC)などが開発した同装置はデータ通信用ケーブルとして世界的に多く使われているいわゆる「装甲ケーブル」を切断する。同紙は、民間の引き揚げ作業や海底採掘作業で使用するためにこの装置は開発されたが、別の用途に諸外国が警戒心を募らせる恐れ