本連載では、技術士の春山先生に、設計者の方へ向け材料力学・機械力学・熱力学・流体力学の「4力」について解説いただいています。実務で使用できる例題をご用意しているため、日々の業務に取り入れやすい内容です。 第二回は機械力学についてです。 【加速トルクの計算】 はじめに 機械設計を行う際、いくつかの機械要素を選定することがあります。この機械要素を選定するにあたっては、いくつかの力学の知識が必要となることがあります。 例えばモーターを使って何か物体を回そうとしたときに、必要な加速トルクを計算するためには回転の対象の慣性モーメントを計算する必要があります。 これは機械力学の知識に当たります。 本来、機械設計を行う者には基礎的な力学知識が必要なのです。 [1]ボールねじを使った搬送テーブルの加速トルクを計算してみよう。 モーターのトルク計算はその使い方、例えばワークを巻き上げるのか?ベルトコンベヤの