台北の繁華街・中山に、「免っがわ来じっ套」という文字が書かれたTシャツを着た若者がいた。平仮名に漢字が混ざっているが、日本人観光客も「なんて意味?」ときょとんとしている。顔にはてなマークを浮かべるのも無理はない。これは台湾生まれの「偽日本語」なのだから。 読み方は「めんがわらいじっとう」。漢字には台湾語の読み方を当てる。日本語では「もうその手には乗らないよ」という意味になる。 台湾では近年、台湾語に日本語をミックスした言葉が一部でブームになっている。この他にも、「安ね欸さい」(あねえーさい=それでいい)や「りかわ惦惦」(りかわでゃむでゃむ=だまれ)、「ばど妖ら」(ばどやおうら=おなかがすいた)、 「但じれ」(だんじれ=ちょっと待って)など、造語が次々と生まれている。ネットミーム画像からラインスタンプまで至る所で使われるようになっており、ユーチューブやバラエティー番組では日本人ゲストと楽しむ