人がお亡くなりになると、葬儀の手配や各役所の手続から金融機関の解約等、やらなくてはならないことがたくさんあります。 本来、亡くなった方の家族が行うのが一般的ですが、相続人がいない場合や、いても疎遠であったり、遠方に居住している為、手続きができない場合もあります。 こういった、手続きを「死後事務」といいますが、自分の生前に上記の様な状況だと、死後事務が円滑に執り行われることを期待できません。 婚姻をしなかった方や、子供がいない夫婦の方は、家族関係が希薄になっている現代で、死後事務を行う方がいないことが、あるかもしれません。 このように、死後事務を行う適当な相続人又は親族がいない場合、生前中にあらかじめ誰かへ手続きをお願いしておく契約が「死後事務委任契約」です。 葬儀や納骨、遺品整理や事務手続など、任意後見契約や遺言書では、お願いできない死後の諸手続を、遺族の代わりに代行してもらう内容です。