若手の人手不足やDXの遅れ、コロナ禍で変化した消費者ニーズへの対応など、さまざまな課題を抱えている不動産業。課題解決のためには企業にとって一番の資本である人材の育成が必要不可欠です。今回は、不動産業が取り組むべき人材育成研修の内容や実施するうえでのポイントなどを紹介します。 不動産業界が抱える問題 不動産業界では現在、若手の人材不足・DX対応の遅れ・消費者ニーズの変化・コンプライアンス徹底の必要性など、取り組まなければならない課題を多く抱えています。 若手の人材不足 少子高齢化による生産年齢人口減少の影響で、人手不足は日本全体の課題となっています。不動産業界の場合は特に若い世代の人手不足が深刻です。国土交通省が不動産業界において今後10年間で取り組むべき課題をまとめた「不動産業ビジョン2030」によると、不動産業の就業者のうち60歳以上の割合は2000年時点で33.6%でしたが2015年に