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浮世絵の検索結果81 - 86 件 / 86件

  • 空摺はどのように制作するのか、現代の職人さんに聞いてみた|太田記念美術館

    浮世絵版画で用いられる空摺(からずり)というテクニック。エンボス加工と言った方が通じやすいかもしれませんが、ここ何回かTwitterで紹介したところ、大変な人気でした。まずは、こちらをご覧ください。 明治の浮世絵師・月岡芳年の「大日本名将鑑 平惟茂」です。 平維茂(たいらのこれもち)に襲いかかる戸隠山の鬼。人間に化けていた時に頭に被っていた、白色の被衣(かずき)にご注目。こちらの写真は、画面全体に均等に照明が当たるよう、プロのカメラマンにきちんとセッティングして撮影してもらったものです。白い被衣にピンク色で陰影がつけられていることが分かりますが、特に模様らしきものは見当たりませんよね。 そこで、自分のスマホを使って、一方向からの光だけで撮影してみました。その写真がこちらです。被衣に菱形の模様が浮かび上がっているのが分かります。 空摺とは、和紙に凹凸の模様を施す技法のことをいいます。実際に浮

      空摺はどのように制作するのか、現代の職人さんに聞いてみた|太田記念美術館
    • 明治大正の浮世絵に絶賛の声 『ラスト・ウキヨエ』展は新発見の連続だった

      現在、太田記念美術館で開催中の『ラスト・ウキヨエ』(2019年11月2日〜12月22日)へ行ってきました。浮世絵の展覧会にはちょこちょこ行っているのですが初見の絵師、作品がたくさんあり、とにかく満足度がすごかった! 天気もよく展覧会には来場者もたくさん。 明治以降の浮世絵という珍しいテーマ 浮世絵といえば“江戸時代の芸術”というイメージがありませんか?実際、浮世絵の展覧会でもメインとなるのは江戸時代の作品。幕末や明治時代初期の作品も近年特に注目を集め人気も高まっていますが、明治中期や大正時代の浮世絵作品に触れる機会というのはなかなかありません。浮世絵研究の世界でも明治以降の作品というのはあまり研究が進んでいないんだとか。 で、今回の太田記念美術館の『ラスト・ウキヨエ』展が扱うのが、その知られざる明治以降の浮世絵作品たちなのです。 太田記念美術館のチラシはいつもおシャレ。背景のエメラルドグリ

        明治大正の浮世絵に絶賛の声 『ラスト・ウキヨエ』展は新発見の連続だった
      • 川崎浮世絵ギャラリー 〜斎藤文夫コレクション〜

        SHO(笑)TIME! 戯画展【後期】 会期 《後期》2024年5月25日(土)~6月23日(日) 開館時間 11:00~18:30(入館18:15まで) 観覧料 一般500円 (高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方ととその介護者1名は無料) くわしく見る

          川崎浮世絵ギャラリー 〜斎藤文夫コレクション〜
        • 武者絵118点すべてが日本初出品。ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が六本木ほかで開催へ

          武者絵118点すべてが日本初出品。ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が六本木ほかで開催へ大規模な日本美術コレクションを誇るアメリカ・ボストン美術館。同館が所蔵する武者絵と秘蔵の刀剣が里帰りする展覧会、ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が2022年に森アーツセンターギャラリーほかにて開催される。 世界最大規模の日本美術コレクションを誇るアメリカのボストン美術館。同館の所蔵品から武者絵と刀剣を紹介する展覧会、ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が2022年に森アーツセンターギャラリーほかにて開催されることとなった。会期は2022年1月21日~3月25日(森アーツセンターギャラリー)、2022年7月2日~8月28日(静岡市美術館)、2022年9月10日~11月20日(兵庫県立美術館)。

            武者絵118点すべてが日本初出品。ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が六本木ほかで開催へ
          • 浮世絵史上最大のミステリー!謎の絵師・東洲斎写楽ってどんな人?|【北斎今昔】もっと知りたい、浮世絵の「今」と「むかし」

            広告などでもよく目にする浮世絵「三世大谷鬼次の江戸兵衛」。大きな顔に小さな手、キッと引き結んだ口が特徴的なこの浮世絵を描いたのは、「謎の絵師」として知られる東洲斎写楽です。彼は一体どんな人物で、なぜ謎の絵師と呼ばれるようになったのでしょうか。 彗星のごとく登場した謎の絵師・東洲斎写楽 北斎や歌麿といった人気絵師が活躍していた寛政6(1794)年5月、東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)は彗星のごとく浮世絵界に登場します。江戸のヒットメーカーである版元・蔦屋重三郎の元で、歌舞伎役者の半身像を描いた「大首絵」を、なんと28図一挙に出版。 デビュー作としてはずいぶん豪華な扱いで、これだけでも十分驚きですが、さらにこの役者絵の背景部分には工夫がありました。人物の部分に型紙を当て、墨に鉱物性の雲母(きら)と膠(にかわ)を混ぜた「黒雲母」と呼ばれる光沢のある絵具を刷毛で引き、役者の姿を際立たせる演出を

              浮世絵史上最大のミステリー!謎の絵師・東洲斎写楽ってどんな人?|【北斎今昔】もっと知りたい、浮世絵の「今」と「むかし」
            • 江戸時代のネコもこたつで丸くなるようです。|太田記念美術館

              寒い季節になると、こたつが恋しくなってきます。童謡「雪」には「猫はこたつで丸くなる」というフレーズがありますが、江戸時代のネコたちはどうだったのでしょうか。今回は、こたつで丸くなっているネコたちの浮世絵をご紹介しましょう。 こちらは鈴木春信の「水仙花」。2人の男女がこたつに入っています。左の青年が、読書をしているふりをしながら、右の娘に足でちょっかいを出したようです。娘は、ちょっと腹が立ったのか、お返しにとばかり、男性の足をくすぐっています。 そんな2人の痴話喧嘩にはまったく関心を示さず、ネコがこたつの上で丸くなっています。赤い首輪をつけていますので、ペットとして大事に飼われているのでしょう。こたつの上がよっぽど快適なのでしょうか。気持ちよさそうな表情をしています。 次は、喜多川歌麿の『絵本四季花』の一図です。窓の外にはしんしんと雪が降っています。女性たちはこたつに入って、ゆっくりとした時

                江戸時代のネコもこたつで丸くなるようです。|太田記念美術館