(これは、実際に学校の課題研究発表で全生徒に向けて話した内容である。) 「自分を生きるということ」星槎国際高等学校 福井学習センター 大川晴菜 1.はじめに私は学校が苦手だ。 毎朝決まった時間に起きて、決められた通学路を歩く。決まった授業を受け、決まったご飯を食べる。そういった決められたことが出来ないのだ。 人に言われたことも出来ないなんて、大人になったらどうやって生きていけばいいんだろう。中学2年次になると、学校にも行けず、そうやって悩む日々が続いた。 ある日、一人で外を散歩した。 晴れた空に羊雲。道端に咲く地面を覆い隠すほどの背高泡立草。草と草がすれる音が聞こえてくると、トカゲが飛び出してきた。ふと前を見ると終わりの見えない道がまっすぐ続いている。 綺麗だなぁ。私は何を悩んでいたんだろう。 今までのことは忘れて、どうでもよくなった。 ここにある雲や草やトカゲと一緒に、私も自由に生きよう