NTTドコモが、リクルート出身の前田義晃副社長を社長に昇格する人事を固めたことが分かった。ドコモ発足以来、NTTグループのプロパー(生え抜き)社員以外がドコモ社長に就くのは初めて。ドコモは2022年、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とNTTコムウェアを子会社化して新体制となった。足元では、経済圏の拡大競争の出遅れや通信品質などの課題を抱える。非通信分野の経験が長い前田氏にバトンを渡し、成長を目指す。 「この令和の時代に珍しい熱い男」「(営業の)数字を厳しく求めてくる」 ドコモ社内からは前田氏のキャラクターについて、このような声が聞こえてくる。 前田氏は、プロパー社員がほとんどのNTTグループ幹部には珍しい転職組だ。リクルートを経て2000年、30歳の時にNTTドコモへ転職した。 前田氏が転職した当時のドコモは、iモード開始直後であり、飛ぶ鳥を落とす勢いがあった。前田氏はiモードチー