Lesson507 「こども」という印籠 過去にもらったメールで、 1通、いまだに 不快感が消えないものがある。 コラム「Lesson461 どうにもならないものを受け入れる力」 を書いたときのことだ。 駅のホームで、 コラーゲンドリンクを飲んでいた私が、 男性に押され、ビンを落とすところから、 このコラムは始まる。 それを読んだある人が、 「だいたい駅のホームで 飲み物を飲むなんて、どういうつもりだ。 こどもがいたらどうする! ビンが割れてケガでもしたらどうする!」 とメールを送ってきた。 ちなみに、その日のホームは人がとても少なく、 こどもは1人もいなかった。 しかし、そういう理由ではなく、 なぜだか、このメールは、時が経っても たびたび思い出し、そのたびに嫌な気持ちになる。 対照的に、 あとから思い出してもすがすがしい光景がある。 テレビ番組「王様のブランチ」で、 司会の谷原章介が、