これも文化の違いなのだろう。長男が5月、アメリカの高校を卒業した。日本でもよく知られているフロリダにあるIMGアカデミーに在学し、野球を続けてきた。 卒業式は、日本のようにしんみりとした雰囲気はいっさいなく、みんなパーティーのように盛り上がったのが印象的だった。息子も名前を呼ばれて壇上に立つと、学生や保護者がいる席に向かって両手を挙げて絶叫していた。彼らの表情は、まさに希望に満ちあふれていた。高校を巣立ち、新たな世界へ飛び込んでいく。そんな思いにあふれた高校生の立場になってみれば、確かに学生生活を懐かしんでばかりもいられないのだろう。 アメリカで高校年代を過ごした息子の練習にはよく付き合い、試合の応援にも行った。自分自身が目にしたことが全てではないかもしれないが、アメリカの高校生はほんとに練習をしない。そして、コーチたちも一切教えることをしない。これは、私が想像していた以上で本当に驚かされ