先日、アメリカでダウン症(※)のバービー人形が登場したことが話題になった。近年、多様性とインクルージョンの意識の高まりから、ダウン症をひとつの「個性」として捉えようという考え方が広まりつつある。 ただ、我が子がダウン症と知った「当事者」だった場合はどうだろうか。 ※ 正式名はダウン症候群。染色体の突然変異によって起こり、通常、21番目の染色体が1本多くなっていることから「21トリソミー」とも呼ばれる。筋肉の緊張度が低く、多くの場合、知的な発達に遅れがある。心疾患などを伴うことも多いが、医療や療育、教育が進み、最近ではほとんどの人が普通に学校生活や社会生活を送っている(参考:日本ダウン症協会HP)。 外資金融に勤務後、テレビ局の報道番組で記者兼キャスターを努め、現在はフリーアナウンサーとして活躍する長谷部真奈見さんは、待望の第一子である娘がダウン症である事実を、はじめは受け入れることができな