温泉好きほど、「湯の鮮度」にこだわる。入浴感を大きく左右する大きな要素だからだ。簡単にいえば、常に新しい源泉が湯船に注がれ、そのままあふれていく「源泉かけ流し」の湯船ほど鮮度が高い。反対に、源泉を使いまわす循環ろ過の湯船になると、当然ながら鮮度は落ちることになる。 湯量が十分ではない都市部になるほど「源泉かけ流し」の温泉施設は少なくなるのが現実だが、関西の都市部にも泉質のよい温泉施設は存在する。 そこで、日帰りでも可能な関西エリアの温泉施設を5カ所紹介したい。 名湯宝乃湯(兵庫県)兵庫県宝塚市の市街地にあるスーパー銭湯。キレイな外観やバラエティあふれる湯船が並ぶ浴室はスーパー銭湯そのものだが、温泉は凄まじいほどの個性派。黄金色のとろりとした濃厚な湯は、塩化物強塩泉という泉質。海水のような塩辛さで、有馬温泉の源泉と比べても引けを取らない。スーパー銭湯とは思えないほどのすばらしい湯である。 つ