福島第一原子力発電所で今月、事故のあと初めて核燃料デブリが採取されたことを受けて、原子力規制委員会の山中伸介委員長は、東京電力に対し多くの情報を得るために試験的な取り出しを継続すべきだという考えを伝えました。 福島第一原発2号機では、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが初めて行われ、今月7日に、大きさ5ミリ程度、重さ0.7グラムの小石状のデブリ1粒が採取されました。 14日開かれた原子力規制委員会の会合で、東京電力は、今後1年程度かけて採取したデブリの性質や状態などの詳しい分析を進める方針を改めて説明しました。 これについて規制委員会の山中委員長は、「今回の場所の周りには形態が違うデブリもあり、採取すれば分かる情報は多いと思う。今後の本格的な取り出しなどに向けてデータを集めるのであれば、もう少し採取してはどうか」と述べ、試験的な取り出しを継続す