2月10日の夜9時。 東京・有楽町のよみうりホールの楽屋で、「神田松之丞」に最後の話を聞いた。 前日は浅草ビューホテルで、400人近くを迎えての襲名披露パーティ。2月10日は「神田松之丞 最後の独演会」ということで昼夜3席ずつをこなし、いよいよ翌日に「六代目神田伯山」として大初日を迎えようとしていた。 「披露目のパーティから大初日まで、3日連続にして大正解でしたね。連投となるとスタッフも疲れちゃうかなと思っていたのですが、お客さんのテンションがどんどん上がっていく感じが分かります。パーティの動画が『神田伯山ティービィー』で流れて、松之丞最後の独演会もたくさんのお客さまから、SNSでどんどん拡散されて、観てない方にもお祭りに参加する感覚を持っていただけたんじゃないでしょうか」 「どうも~」みたいなノリで行こうかな 準備に忙殺されるというよりも、「仕掛け」の意識が強い。この日で松之丞という名前