針状のシュウ酸カルシウム結晶。 シュウ酸カルシウム(シュウさんカルシウム、Calcium oxalate)は、組成式が CaC2O4 または (COO)2Ca と表されるカルシウムのシュウ酸塩で、針状の結晶である。無水物と一水和物、二水和物(ウェッデライト(英語: Weddellite))などが存在する。 日本の法令では毒物及び劇物取締法により劇物に指定される。[2] 合成・反応[編集] シュウ酸カルシウムはシュウ酸製造の中間生成物である。シュウ酸ナトリウムと水酸化カルシウムから、難溶性のシュウ酸カルシウムが得られ、そこからさらに硫酸によってシュウ酸が分離される。 性質[編集] 無色の結晶で水に難溶性であり[3]、アルカリ土類金属のシュウ酸塩としては最も溶解度が小さく、シュウ酸カルシウムの沈殿はカルシウムイオンあるいはシュウ酸イオンの定量分析に用いられる。その溶解度積は18℃で以下の通りで