自民党の二階俊博幹事長(81)の通算在職日数が7日、1497日となり、政治の師・田中角栄元首相と並んで歴代最長となった。総裁選(8日告示、14日投開票)では、ほかの派閥に先駆けて二階派を菅義偉官房長官(71)支持でまとめて流れを作るなど、老練な政治技術に定評がある。総裁選後の内閣改造・党役員人事で幹事長続投との見方も広まっている。 二階氏は安倍晋三首相が辞意を表明した翌日の8月29日夜、側近の林幹雄幹事長代理や森山裕国対委員長と共に菅氏と密会。いち早く二階派をまとめて菅氏優勢の流れを作った。4月の新型コロナウイルス対策の現金給付を巡っては「減収世帯へ30万円給付」から「1人10万円給付」に転換を主導した。二階氏は3日、「どんな立派な総裁が選ばれても、総裁一人ではどうにもならない。しっかりと支えていく」と述べ、新政権でも引き…