福岡県築上郡に、標高約180m地点につくられたトンネルがあります。このトンネルは傾城隧道(けいせいずいどう)と呼ばれ、『新京築風土記(山内公二著)』P.350に紹介されていたので、足をはこんでみました。 場所:福岡県築上郡上毛町大字東上 座標値:33.528052,131.159753 傾城隧道は、福岡県と大分県の県境にちかく、隧道の東側約600mのところには県を分ける山国川がながれています。 どうしてこの隧道が書籍に紹介されているのかというと、おそらく2つの理由があるためと考えられます。 ひとつめの理由が、「隧道ができる前は峠として難所であった」ということです。峠の名前は「傾城越(けいせいこえ)」、標高は190mあります。 地形図をみてみると、築上郡のあたりは南側から北側にむかって川が並列にながれており、その川でできた谷がこれまた南北方向へとのびています。傾城越は、このいくすじにもならぶ