2013年のウェブ小説書籍化① ラノベの転換点となった一年、KADOKAWAとその周辺の動向|飯田一史 2010年代に入ってウェブ小説書籍化およびその源泉となるウェブサービスの動きは加速し、多様化してきたが、2013年は2012年以上に大きな出来事がいくつもあった。 KADOKAWA周辺に限っただけでも、なろう系単行本レーベルであるMFブックスの創刊、ニコニコ連載小説(ドワンゴとの提携)、STORYS.JP発の『ビリギャル』、エブリスタ発の『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』刊行が同時並行的に展開されていた。 もちろん、KADOKAWA以外でも大人の女性向けロマンスに関してなど、語るべきことは多い。ただ、KADOKAWAとそれ以外で分けた方が「まとまり」として理解しやすいから、この回は2013年のKADOKAWA周辺で見られたウェブ小説書籍化の動きを見ていきたい。 2010年代のKAD