紙巻きタバコと同様に加熱式タバコを吸っても健康に害があるが、新たな毒性物質が検出された。東海大学の研究グループは、国内で販売されている4種類の加熱式タバコを調べ、毒性の強いギ酸を検出したことを発表した。 ギ酸って何? ギ酸(Formic acid)は、17世紀に発見された赤アリ(Formica rufa)から名付けられた水溶性のカルボン酸(-COOHを持つ有機酸)だ。刺激臭のある無色の液体で、繊維・皮革、ゴム、化学、製薬などの産業で染料や各種材料の中間体などとして使用される。 動物実験ではギ酸の大量投与で死亡がみられ、ヒトでも触れた部位に強い刺激をおよぼし、水疱、頭痛、嘔吐、下痢などを生じる。また、発がん性は確認されていないものの、ギ酸はヒトの体内に蓄積し、目や皮膚、呼吸器などへ障害を引き起こすことが知られている。 このギ酸、もともと葉タバコにも含まれているが、栽培した葉タバコに散布するこ