近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中
ニュージーランド保健省の新型コロナウイルス対策本部の顧問を務めるオタゴ大学のマイケル・ベーカー教授が、東京五輪開催は「ばかげている」「今五輪を開催することは命を失うことにつながる」と批判。その言葉に尽きる。 国際オリンピック委員会(IOC)会長トーマス・バッハ「五輪の夢を実現するために、誰もがいくらかの犠牲を払わなければならない」、IOC調整委員会委員長ジョン・コーツ「五輪期間中に日本で緊急事態宣言が出されていても大会は開催する」、IOC元副会長で最古参委員のディック・パウンド「菅首相が中止を求めても開催される」「アルマゲドン(人類滅亡)が起きない限り、東京五輪は開催される」。いずれも「ばか」の一言で片付く話だ。 一番の問題はこの“ばかの祭典”を中止に追い込む力が弱すぎることである。分科会の尾身茂会長は五輪強行によるインド変異株流行への影響について「リスクがあるのは当然」と発言。また人流に
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は2月21日、ウクライナ東部の独立派の反政府勢力が掌握する2つの地域を独立国家として承認、さらに軍の派遣を命令した。 ■バカメディアが出した数字に踊るバカ 小泉純一郎、菅直人ら5人の首相経験者が、東京電力福島第1原発事故の影響で福島県で多くの子供たちが甲状腺がんに苦しんでいるとの書簡をEU欧州委員会に送った問題で、日本維新の会が、風評の払拭に向けた情報発信を政府に求める国会決議を行うよう、自民、立憲民主に申し入れた。 これに関し「夕刊フジ」は緊急アンケートを実施。アンケートは18日午前10時から午後10時まで、夕刊フジの公式サイトzakzakで行い、回答者は564人。 《質問》元首相5人が「原発事故の影響で福島の子供たちに健康被害が生じた」とする書簡をEUの欧州委員会に送った問題で、日本維新の会が5人への国会非難決議を他党に呼びかけています。皆さんはどう
統一教会総裁・韓鶴子が、信者らの前で日本について語った発言が話題だ。「日本が第2次世界大戦の戦犯国家だということ。原罪の国なのだ。ならば、被害を与えた国に賠償をしなければならない」「日本の政治はどうなる?滅びるしかないだろ!政治家たち、岸田に教育を受けに来いと伝えなさい」。こうした団体の広告塔となっていたのが安倍晋三だった。最新刊『安倍晋三の正体』で憲政史上最悪の総理大臣を徹底分析し、その正体を暴いた適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第43回。 安倍晋三 ■統一教会と安倍晋三の深い関係 統一教会は安倍晋三銃撃事件から1年となるのに合わせ、公式サイトで声明を発表し、安倍を「不世出の政治家」と礼讃した。 * 統一教会総裁・韓鶴子の「岸田に教育を受けに来いと伝えよ」「日本の政治は滅びるしかない」といった発言も話題になっている。「不世出の政治家」がいなくなったので、相当焦っているのだろう。
自民党の杉田水脈が、党の会議で女性への暴力や性犯罪に関して「女性はいくらでも嘘をつけますから」と虚偽の被害申告があるような発言をした。 会議後杉田は「そんなことは言っていない」と発言を否定し、ブログでは性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」について無知と偏見に基づいた感想を述べ、「新規事業として民間委託を拡充することだけでは、女性の人権を守り、暴力問題の解決をのぞむ世論と乖離するのではないでしょうか、という趣旨の意見を申し上げました」と完全に開き直った。 しかし参加者や関係者の証言もあり、逃げ切ることはできず、最終的にブログで「事実と違っていた」と嘘を認めて謝罪した。アホすぎ。正確には「杉田とそれに類するネトウヨはいくらでも嘘をつく」だろう。 この卑劣な女を政界に再び呼び込み、比例名簿で厚遇したのは7年8カ月にわたり嘘をついてきた安倍晋三だった。これまで杉田がやってきたことは、「
なぜ政治家は顔で判断されるべきなのか?【中野剛志×適菜収】 「小林秀雄とは何か」中野剛志×適菜収 対談第2回 「なぜいま小林秀雄を読むべきなのか?」 新刊『小林秀雄の政治学』(文春新書)を上梓した評論家・中野剛志氏は次のように語っている。「未知の事態にどのように対応すればいいのか」を考えるとき、小林はまるで切籠細工のようにあらゆる方面から対象を照らそうとした。それは新型コロナにどう向き合うかについての「考えるヒント」にもなるだろう。『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走するのか』(講談社+α新書)の著書もあり、「イデオロギーの暴力」「言葉の怖さ」について問題意識を共有する作家・適菜収氏と語りあう。対談第2回。 小林秀雄(1902-1983)、文藝評論家 ■小林秀雄の言葉の裏表に政治学と文学があった 中野:現実を見たとき、切籠細工のように言葉を尽くす手間を省いて、ラベルを貼ると分かった気になる。こ
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