クロチアゼパムは、日本で開発されたお薬でリーゼという名称で1979年に販売が開始されました。最初に「リーゼ顆粒10%」が販売され、その後「リーゼ錠5㎎」と「リーゼ錠10㎎」が発売されました。現在ではジェネリック医薬品も多く販売されており、その場合名前にクロチアゼパムがつきます(以降、クロチアゼパムで統一します)。 クロチアゼパムはベンゾジアゼピン系に分類されるお薬で、日本だけでなく世界中で古くから使用されています。ベンゾジアゼピン系のお薬は20種類以上あり、全般に抗不安作用や鎮静作用、催眠作用といった作用を有します。お薬によっては選択的に抗不安作用が強かったり、作用時間がとても短かったりとそれぞれのお薬に特徴があります。クロチアゼパムは他のベンゾジアゼピン系のお薬と比べて比較的効果が早く現れますが、作用の持続時間は短い「短時間作用型」のお薬になります。効果は服用してから1時間内にピークを迎