5年ほど前、同放送局の同時間帯*1、同制作会社でTVアニメ化されたマンガ『鋼の錬金術師』の再アニメ化。主要スタッフは、声優とアニメーター菅野宏紀を除いて、ほとんど前回と異なっている。監督とシリーズ構成も入江泰浩と大野木寛へ交替。 以前のTVアニメを手がけたのは、水島精二監督と會川昇シリーズ構成。その際に原作は序盤しか描かれておらず*2、原作終盤の展開をアニメで先んじて明かすわけにもいかないため、中盤からアニメ独自の展開へ突入して完結した*3。原作の陰惨な面を生々しく強調しつつ、隙のない映像化がされ*4、最後の敵が異常に矮小だったことはともかく*5、おおむね満足できる最終回を迎えた。本当に伝えたいことをあえて台詞にするという水島監督の演出作法が『機動戦士ガンダム00』に通じていたり、いつもシニカルな印象の強い會川脚本で冷笑主義批判がなされていたり、今も印象に残っている点が多い。 同スタッフに