JR大糸線の列車を見たら友達に会ったつもりで、にこやかに手を振ろう―。利用推進が課題となっている大糸線の南小谷(小谷村)―糸魚川(新潟県糸魚川市)間の活性化を目指す小谷村の独自組織「大糸線振興会議」は、19日に村内で開いた会合で本年度事業を決め、こうした呼びかけを村民に行うと決めた。 事業名は「大糸線をみたら『今だけ友だち』もっと手を振ろう」。村民に大糸線への愛着を、乗客に村への親しみをそれぞれ持ってもらうことで、利用促進につなげたいとしている。振興会議会長の今井頌治(しょうじ)・村商工会長(67)は取材に「お金をかけずに大糸線をどう盛り上げていくか。他の沿線自治体に広げたい」と語った。 振興会議は本年度、大糸線の沿線を巡るスタンプラリーや、村内の中土駅舎の屋根に絵を描く事業なども計画している。