トップ Policy(提言・報告書) 科学技術、情報通信、知財政策 防衛計画の大綱に向けた提言 Policy(提言・報告書) 科学技術、情報通信、知財政策 防衛計画の大綱に向けた提言 1.はじめに わが国の安全保障環境は厳しさを増している。北朝鮮は本年1月以降、ミサイルを発射し続けており、核の脅威も依然として存在する。中国は国防費を大幅に増加させ、最先端の装備品を開発して軍事力を質・量ともに急速に拡大し、太平洋や南シナ海への海洋進出を活発化している。ロシアは2月、ウクライナに侵攻を開始するとともに、3月に北方領土で軍事演習を行うなど極東地域での軍隊の活動が活発である。 加えて現在、安全保障をめぐる課題は複雑化かつ多様化している。安全保障上の領域は、従来の陸、海、空に加えて、宇宙、サイバー、電磁波にまで拡大している。近年は、AI(人工知能)を活用して、ドローンの利用を含めて装備品の無人化や自