寿命をはるかに過ぎた静止衛星にドッキングし、二人羽織状態で衛星の軌道維持をサポートする… ノースロップグラマン社の画期的な衛星「MEV-1」が長年の延期を経て、 ついにカザフスタン、バイコヌール宇宙基地からプロトンMロケットで打ち上げられました! 静止衛星の寿命延長、いったいどんな仕組みなのでしょうか?
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本電気株式会社(NEC)及びNECスペーステクノロジー株式会社(NECスペース)は、2020年11月29日に打ち上げられた光データ中継衛星に搭載した「静止衛星用GPS受信機」(図1。以下「本受信機」という。)を活用して、GPS衛星からのGPS信号を利用して衛星の時刻・位置・速度を高精度に決定するGPS航法(注)を国内で初めて静止軌道上で実現しました。 GPS航法はこれまで、低軌道衛星において高精度な軌道決定、衛星搭載システムの時刻基準の高精度化や自律的な軌道制御による運用効率化等に広く用いられており、衛星の能力向上に貢献しています。しかし、GPS衛星は地表に向かってGPS信号を送信しているため、GPS衛星よりも高い高度(約36,000km)に位置する静止衛星には、地球のほぼ反対側にある遠く離れたGPS衛星からの微弱なGPS信号は届きます(
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