草彅剛主演『ミッドナイトスワン』は「SMAP育ての親」飯島三智の逆襲 ジャニーズ事務所にできなくて、退所したらできること 矢部万紀子 コラムニスト 映画『ミッドナイトスワン』を、都心にあるTOHOシネマズで見た。時々のぞくSNSの世界で大絶賛されていた。主演の草彅剛さんが、トランスジェンダーの役を演じているという。平日、正午過ぎからの上映だったが、一つ空きの座席はかなり埋まっていた。 すごく良い調子で展開していった。新宿のショーパブで働く凪沙(草彅剛)が、母親から虐待されてきた中学生の一果(服部樹咲)を預かる。初対面で凪沙は言う。「好きであんた、預かるわけじゃないんだから。言っとくけど、私、子ども嫌いなの」。 草彅さんの演技から、凪沙は己を律して生きてきた優しい人なのだとわかる。トレンチコートにピンヒール、大きなサングラスで新宿の裏通りを闊歩する凪沙が、初めて一果を抱きしめるシーンが秀逸だ