飲酒運転のニュースで見聞きする「呼気中のアルコール濃度」という言葉。その濃度が呼気1リットルあたり0・15ミリグラム以上だと罰則の対象となるのだが、基準値未満だと運転しても大丈夫なのだろうか。事件・事故を担当する記者として確かめたいと思い、アルコール濃度を精密に計測できる検知器を手に飲酒してみた。「飲んだら乗らない」と決意することになった体験をつづりたい。【西部報道部・大坪菜々美、24歳】 0.48mg―真っすぐ歩けない 検査は計測器大手「タニタ」製の検知器を使用。専用のストローに息を吹き込むと0・01ミリグラム単位でアルコール濃度が測れる。私は普段、宴会の1次会で生ビールの中ジョッキ(またはハイボール)を4杯ほど飲むので、今回はほぼ同量の缶ビール3本(計1500ミリリットル)を飲むことにした。 8月21日午後6時半。コンビニで買ったトルティーヤ巻きとチーズをつまみにプルタブを引いた。1時