先日、17年ぶりとなる百鬼夜行シリーズ『鵼の碑』を刊行したばかりの小説家・京極夏彦さんと、『出禁のモグラ』が好評の漫画家・江口夏実さんの対談が『モーニング』誌で実現。現代ビジネスでは、『モーニング』誌に掲載しきれなかった内容を追加し、新たに構成。お互いの作品へのリスペクトやミステリへの思い、大きな影響を受けたという水木しげるへの思いなどをたっぷり語ってもらった。 前編はこちら:京極夏彦作品の魅力の正体「不思議なものやホラーは全部解明しなくてもいい」 僕は禿頭の葉鶏頭さんが好きなんです(京極) ーー江口先生は『鬼灯の冷徹』終了後、『出禁のモグラ』を連載されました。長期連載から切り替えて新しい作品を作るのは大変だったのではないですか? 江口 モグラというキャラクターは実は大学時代からいました。ただ、『鬼灯の冷徹』の世界に出すには人間味がありすぎて鬼灯に負けちゃうな、相殺してしまうキャラ性だなと