鹿児島・奄美大島の県立校、大島は決勝で涙を飲んだ。プロ注目で最速146キロ左腕、大野稼頭央投手(3年)は、9回7安打3失点。今春はセンバツに出場したが、春夏連続出場の夢は途絶えた。閉会式が終わると、塗木哲哉監督(54)を中心に最後のミーティングが行われた。塗木監督の言葉は以下の通り。 ◇ ◇ ◇ 「みんなは今までできなかったことをやってくれたんだよ。なんていうかな。人が勝手に決めつけて『島から甲子園は無理だ』とか、『夏の決勝とか無理だ』とか、『粘り強い試合はできない』とか。いろんなことを言われたかもしれないけど、みんなはできたんだよ。だから、やればできる。自分の可能性を信じて、みんなの可能性を信じて、これからの人生を頑張っていけばいい。みんなは野球というものを通していろんな人に教えてくれたし、俺もみんなから学んだ。開会式から閉会式まで最後までこれたこと、これが一番大事なこと。最