自民党の代議士会に出席し、麻生太郎副総裁(左)と談笑する岸田文雄首相=国会内で2024年6月21日午後0時59分、平田明浩撮影 岸田文雄首相は秋の総裁選を意識し、憲法改正での実績作りに躍起となっている。11日には、改憲に向けた自民党内のワーキングチーム(WT)の第2回会合を党本部で開き、衆参で溝がある党内意見の集約に向けた作業を本格化させた。ただ、低支持率にあえぐ政権が改憲の大仕事をどこまで進められるかは不透明だ。首相が総裁再選に向け、保守層取り込みのために改憲を利用していると批判する声も少なくない。 岸田首相が目指す改憲議論の進め方のイメージ図 「納得が必要なので衆院と参院で同じ認識を持ってやっていきたい。まだまだ議論を続ける必要がある」。自民の中谷元・元防衛相は11日の自民WT後、改憲を巡ってズレが顕在化している衆参の認識を一致させていくと強調した。 憲法改正の議論は衆院側が先導してき