麻耶 雄嵩 (著)集英社文庫 あらすじ大学の友人に誘われ、湖の近くに建つ別荘へとやってきた推理作家の美袋。 同じく別荘に来ていた佑美子に心を奪われ、一夜を共にする。 しかし、ほどなくして彼女は死体となって発見され、状況から美袋が容疑者とされてしまう。 美袋はメルカトルに連絡し、真犯人を見つけてくれ、と頼み込む(「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」)。 奇才を放つ銘探偵、メルカトルが七つの謎を解く短編集。 別荘での殺人事件の容疑者になった美袋大学の友人、増岡の恩師である大垣の別荘へとやってきた美袋。 増岡の所属していた歴史クラブのメンバーが毎年同窓会も兼ねて集まる場に美袋も招かれたのです。 遊歩道沿いの林のなかで佑美子と顔を合わせ、前日は何とも思わなかったのにやけに彼女が美しく見え、美袋は自分でもドギマギしてしまいます。 何気ない会話を交わしたその夜、風に当たろうとテラスへ出た美袋は、涙を流す