ロシアでは議会下院に続き上院でもCTBT=包括的核実験禁止条約の批准の撤回について可決しました。プーチン政権は核実験を再開する可能性も示し、ウクライナ侵攻で対立を深めるアメリカへのけん制を一段と強めています。 ロシアではプーチン大統領が10月5日、CTBTの批准を撤回する可能性を示唆し、これを受けて、撤回を巡り議会で審議が行われ、下院で18日に可決されたのに続き25日、上院でも可決されました。 今後、プーチン大統領が署名し、ロシアは2000年に行っていたCTBTの批准を撤回することになります。 ロシアはこれまでも、アメリカはCTBTに批准しておらず均衡を保つ必要があると強調していて、議会で演説したロシアのリャプコフ外務次官は25日「アメリカが本格的な核実験に向けて動けば、われわれも報復的な対応をとらなければならない」と述べて核実験を再開する可能性も示し、ウクライナ侵攻で対立を深めるアメリカ