病気での死にやすさを示す指標である致死(致命)割合ですが(死亡割合とは別)、それ自体にもいくつか種類があるので、きちんと分けて把握しておきましょう。 まず、分子は、対象の疾病によって死亡した人を数えます。 次に分母。理論的に、次の区別が出来ます。 疾病に罹っている人(感染症の場合、病原体を保持する者)を数える 疾病に罹っている事が把握された者を数える 疾病に罹っていて、それによる症状が発現している者を数える この内の一番上は、理論的にはあるが、疾病によっては把握が著しく困難になる量です(流行期にある感染症などは難しいでしょう)。2番目は、何らかの検査によって、確定診断を受けた人です。そして最後は、確定診断を受け、それによる症状が出ている人を数えたもの。前臨床期(病気に罹っているが症状は出ていない)に発見可能なものであれば、2番目と3番目を分ける意味があります。 もちろん厳密な事を言えば、確