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  • 横山達郎「『危機』と『呪縛』:「自然の数学化」を巡る大森荘蔵によるフッサール批判」 | 雑誌『フッサール研究』                Husserl Studies in Japan

    「『危機』と『呪縛』:「自然の数学化」を巡る大森荘蔵によるフッサール批判」 横山達郎(慶應義塾大学) 近年、『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(以下、『危機』)以降、フッサール現象学において提出された「生活世界」という概念が、狭義のフッサール研究あるいは現象学研究の枠組を超えて(例えば、英米圏の分析哲学の伝統における、「心身問題」へのアプローチへの批判といった文脈において)、大きな注目を集めている。 『危機』におけるフッサールによれば、ガリレイ・デカルトに始まるいわゆる「科学革命」の過程において、自然が「数学化」されたこと、そしてこの「数学化された自然」が我々の「生活世界」から、ある意味において遊離し、一人歩きを始めたことが、「学問の危機」の温床としてあるとされる。 『危機』におけるフッサールは、この「自然の数学化」を科学革命の「源泉」「原因」としてみなしていると考えられるが、この点

      横山達郎「『危機』と『呪縛』:「自然の数学化」を巡る大森荘蔵によるフッサール批判」 | 雑誌『フッサール研究』                Husserl Studies in Japan
    • マリア・マヌエラ・サライヴァ, 『フッサールによる想像作用』, Maria Manuela Saraiva, L'Imagination selon Husserl Phaenomenologica, Vol 34, Martius Nijhoff, La Haye, 1970, 260p.

      マリア・マヌエラ・サライヴァ, 『フッサールによる想像作用』, Maria Manuela Saraiva, L'Imagination selon Husserl Phaenomenologica, Vol 34, Martius Nijhoff, La Haye, 1970, 260p.

      • 知覚は誤らないのか:エコロジカル・アプローチをめぐって | 雑誌『フッサール研究』                Husserl Studies in Japan

        メルロ=ポンティの主著を引き合いに出すまでもなく、フッサールにおけるその端緒から、知覚の分析は現象学において中心的な役割を果たして来た。直観における明証にその最終審級を求める方法論的態度と、直観による充実化との相関において個々の作用の志向的内容を特徴づける志向性理論のアイデアは、初期の現象学において既に知覚にある特権的位置を与えていたものである。無論のこと、認識論的な哲学の体系の中で知覚に何らかの中心的な位置を与えること自体はさほど珍しいものではない。しかしながらそれ以前の哲学の伝統における知覚の扱いに対して現象学におけるそれを特徴づけるものがあるとすれば、それはフッサールやメルロ=ポンティといった人々による知覚の分析が、まさに個々の具体的な知覚という現象の様々な奥行きと多様性に寄り添った分析であったことだろう。こうした、具体的な経験の肌理細やかな豊かさを掬い取るという方針は、多くの現象学

          知覚は誤らないのか:エコロジカル・アプローチをめぐって | 雑誌『フッサール研究』                Husserl Studies in Japan
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