東京ゲームショウ2022のうち、もっとも注目を浴びた展示はVRゲームであった。海浜幕張駅から幕張メッセにつながる通路に掲げられた広告はすべてMeta Quest 2だったし、通路を抜けて会場前に設置されたのぼりはPico Neo 3(Meta Quest 2のライバル機)だった。MetaとPicoのブースはどちらも待機列が2時間待ちの状態で、カプコンブースのPSVR2版『バイオハザード8』は開場直後に整理券もキャンセル待ち券もすぐになくなっていた。日本において2016年のVR元年から6年ぶりにVRゲームが再注目されたことは間違いない。 一方で、TGS2022と同じタイミングに”TGSVR2022”が開催されていた。筆者はTGS2022とTGSVR2022の両方に参加してみたが、リアルイベントと連動したメタバースの根本的な問題を目の当たりにしてしまった。筆者は昨年のTGSVR(TGSVRは2