キュレーターの高橋裕行さんにお誘いいただき、日大芸術学部で一回限りの講義をしてきました。 題材は「技術と音楽」。 テクノロジーの進化がどれだけ音楽を変えてきたのか、楽譜の発明、楽器の発明、録音技術の発明、コンピューターの発明と4本柱で具体例を紹介しました。 コンピューター以降の創作事例として自分が作ったいくつかの作品もお見せし、50人以上いるクラスでみなさんから質問を回収し様々なご意見をいただいたのですが、授業内にすべてにお答えする時間が無く、せっかくいただいた質問は自分にとっても音楽、芸術を見直す上で貴重な機会となるため、こちらで回答させていただきます。 Q&A Wさん Q:人が機械にルールを教えて、機械が作り上げた音楽の場合、この音楽を作曲したのは人、機械のどちらになるのでしょうか。 A:とても重要な質問です。僕の考えでは、このような創作は従来の作曲という言葉の範疇ではおさまらず、ただ