米NPO法人アークファイナンスのプロジェクトマネジャー・藤田周子(ちかこ)氏が11月7日、インドにおけるBOP(低所得者)市場のマーケティングをテーマに都内で講演した。藤田氏らは、商品販売と融資を組み合わせる手法により、太陽電池式の小型ライト「ソーラー・ランタン」の普及に力を注ぐ。その経験をもとに「低所得者層市場攻略のカギは小口融資と口コミだ」と語った。 ■ソーラー・ランタンを売る 講演会はJICA地球ひろばの主催で、テーマは「途上国ビジネスの最難関“マーケティング”~顧客に選ばれるために大切なこと~」。 発展途上国の貧困問題を解決する手段は、金銭・物品を無償供与する援助ばかりではない。藤田氏が所属するアークファイナンスは、小口融資をする現地のマイクロファイナンス機関への支援を通して、低所得者が貧困問題の解決につながる商品を入手しやすくすることを目指している。 インドの農村部では電気が届い