今年も大みそかに第73回NHK紅白歌合戦が行われる。長年続く生放送番組とあって、紅白の歴史は、ハプニングの歴史? でもある。かつて、放送中に起こった“放送トラブル”を振り返る。 ◆交通事故で急きょ代役 52年の第2回、出場歌手の松島詩子がスタジオに向かう途中で事故にあったため、越路吹雪が急きょ出演に。当時は事前に出場者が発表されない形式だったため、越路が代役であることは、最初、気付かれなかったが、その後番組中に松島の経過報告が届いたことで事故が明るみになった。 ◆森進一、「社会の窓」開いたまま熱唱 74年の第25回、初の大トリを務めた森進一だったが、熱唱中にズボンのファスナーが開いていた。これに気付いた森は、さりげなく閉めた。 ◆長渕、ずっと歌う 90年の第41回、長渕剛が中継先のベルリンからひとりで3曲歌唱。15分以上歌い続けたうえに、現地入りしたNHKスタッフを「タコばかり」と非難した