ソフトバンクグループ(SBG)が5月29日発表した定時株主総会招集通知によると、ビジョン・ファンドCEOのラジーブ・ミスラの役員報酬は、ウーバーやウィーワークへの投資の失敗による180億ドル(約1.9兆円)という記録的損失にも関わらず、前年から2倍以上の伸びとなった。 ミスラの2020年3月期の役員報酬の総額は前期比113%増の1500万ドル(約16億円)となった。 前職のドイツ銀行では債権トレーダーを務めたミスラは、ビジョン・ファンドの投資業務を率いてきたが、投資先のウィーワークやウーバー、ホテルチェーンのオヨなど価値は大きく減少し、巨額の赤字を計上した。 ビジョン・ファンドが先日発表した営業損失は180億ドルで、SBG全体の営業損失は130億ドルだった。2019年に470億ドルとされたウィーワークの企業価値は29億ドルまで減少した。ウーバーの企業価値も過去1年で100億ドル以上の減少と