良いプロポーザルと悪いプロポーザル 私は去年、PyConJPのプロポーザルの審査員を担当しました。 プロポーザルの審査員とは登壇希望者が提出する登壇内容の予稿、プロポーザルを評価する人のことです。 審査プロセスを理解していないプロポーザルが多く残念でもったいないと感じたため、審査プロセス、審査員の考え方を紹介しつつ審査を通過するプロポーザルの書き方をレクチャーします。 なお、この文章でのプロポーザルとは、『ジェネリクス実装のプロポーザル』のような機能提案の文脈で使われる言葉ではなく、イベントの用語で『Call for Proposal』(応募トークの募集)などの文脈に由来する、イベント登壇の予稿案のことです。1 3つの背景と3要件 プロポーザルを通すには業界にある3つの背景とそこから導き出される3要件を遵守した上でプロポーザルを書くことが必要です。 3つの背景は以下です。 基本的にイベント