サイオステクノロジーの伊藤です。 この記事は「アクセシビリティ Advent Calendar 2023」の6日目の記事です。 前日記事は山崎さんの「アクセシビリティの確保・向上の推進に使える数字」です。(勉強になりました) 私は日本DAISYコンソーシアム技術委員会の末席にいるのですが、今年はAce by DAISYの日本語訳を少しアップデートしたくらいで個人的にはほとんど活動らしい活動もできておりませんでした。 そんななか、今年は読書バリアフリーについてエポックな出来事がありました。 市川沙央さんの小説『ハンチバック』の芥川賞受賞とその反響です。 私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、 読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、――5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた。 上記は『ハンチバック』主人公釈華の独白