THE SPELLBOUNDが約2年半ぶりとなるアルバム『Voyager』をリリースする。バンドがスタートしてからの集大成的な楽曲「LOTUS」をはじめ、ツアーを経たことで獲得した肉体性や共感を反映したロック・バンドならではの楽曲、前作からの間に挑戦した"夢ノ結唱"への提供曲の原曲等、コアファン以外も気になる楽曲も収録。難解になることなく未知の領域に踏み込む絶妙なバランスが際立つ本作について、中野雅之と小林祐介にじっくり話を訊いた。 ライヴでの風景は大事なモチーフ。僕たちもそこで居合わせている同士なんだと思えた -アルバムの発端についてお聞きしたいのですが、『LOTUS』(2023年リリース)というTHE SPELLBOUNDの次のフェーズを感じるシングルがあって、その存在がアルバムの起点になっている印象を持っていたのですが、いかがでしょう。 中野:そうですね。このアルバムだとその「LOT