2020年5月22日 新 潟 大 学 新潟大学人文学部の新美亮輔准教授(認知心理学)と同学部心理・人間学主専攻プログラム卒 の山田真也氏は,服の魅力を評価するときに服を着ている人の顔の魅力が影響してしまい,し かもその影響は服を着ている人が男性のときに比べ女性のときに大きいことを発見しました。 この結果は,評価する人が男性でも女性でも同じでした。この研究は,山田真也氏の卒業研究 として行われたものです。 Ⅰ.研究の背景 人の印象は,行動だけでなく,顔や服装などの視覚的情報にも影響されてしまいます。特に 顔の魅力の対人知覚への影響については,多くの心理学的研究があります。しかし近年,認知 心理学において,対人知覚における顔以外の情報の重要性が注目されており,顔の知覚とそれ 以外の身体部位の知覚がどのような関係にあるのかが問題になっています。 服装が着用者の印象に影響を与えることは知られていま